WordPressの更新ができない原因の一つとして、サーバーのPHPバージョンがWordPressの要件を満たしていない場合があります。PHPは、WordPressをはじめとする多くのWebアプリケーションを動かすためのプログラミング言語であり、PHPのバージョンが古いと正常に機能しない、または更新に失敗することがあるため、適切なバージョンを使用することが重要です。
さくらサーバーでPHPバージョンを確認・更新する手順は以下の通りです。
さくらインターネットのコントロールパネルにログインします。
コントロールパネルのメニューから「サーバ設定」→「PHP設定の編集」を選択します。
PHPバージョンの項目で現在使用しているPHPバージョンが表示されます。
必要に応じて、利用可能なPHPバージョン(例:PHP 7.4、8.0、8.1 など)から選択して変更します。
変更が完了したら「変更」ボタンをクリックして設定を保存します。
設定変更後、サイトの動作確認を行い、正常に更新ができるか確認してください。
XserverでPHPバージョンを確認・更新する手順は以下の通りです。
Xserverのサーバーパネル(https://www.xserver.ne.jp/login_server.php)にアクセスし、IDとパスワードを使ってログインします。
左メニューの「設定対象ドメイン」を選択し、PHPバージョンを確認・変更したいドメインを選択します。次に「PHPバージョン切り替え」をクリックします。
現在のPHPバージョンが表示されます。WordPressの要件を満たしているか確認してください。
プルダウンメニューから利用可能なPHPバージョン(例:PHP 7.4、8.0、8.1 など)を選択します。推奨されるPHPバージョンを選択し、「変更」をクリックします。
変更が反映されるまで数分かかることがあります。反映が完了したら、WordPressの管理画面にアクセスし、正常に更新ができるか確認します。
上記の手順でPHPのバージョンを確認・更新することで、WordPressがスムーズに動作し、パフォーマンスやセキュリティが向上します。PHPの最新バージョンを使用することの重要性については、次の通りです。
PHPのバージョンが新しいほど、WordPressの処理速度やサーバーリソースの効率が向上します。最新のPHPはパフォーマンスが強化されており、旧バージョンと比較して同じリクエストに対する処理時間が短縮され、ページの読み込み速度が速くなります。ユーザー体験が向上するだけでなく、SEOの観点でも評価が向上しやすくなります。
PHPはオープンソースであり、新しいバージョンがリリースされると、旧バージョンはセキュリティのサポートが終了します。サポートが終了したPHPバージョンを使用していると、脆弱性が修正されず、ハッキングや不正アクセスのリスクが高まります。最新バージョンを利用することで、セキュリティリスクを最小限に抑え、WordPressサイトの安全性を確保できます。
新しいPHPバージョンには、より効率的な関数や新機能が追加され、コードのパフォーマンスが最適化されています。WordPressやプラグイン開発者は、最新バージョンのPHPの機能を活用してプログラムを構築しているため、古いPHPを使用していると、最新のプラグインやテーマが正しく動作しないことがあります。最新の機能を活用するためにもPHPを最新バージョンに保つことが推奨されます。
WordPressは、ある程度古いPHPバージョンにも対応していますが、バージョンが古すぎると、WordPressやプラグイン、テーマのアップデートで不具合が発生する可能性が高まります。最新のPHPを使用することで、互換性のある環境が整い、サイトの安定性が向上します。
PHPバージョンの確認と更新は、さくらサーバーやXserverで簡単に行えるため、これらの手順に従ってPHPを最新のバージョンに保つようにしましょう。